睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸が注目されていますが、無呼吸中にも呼吸努力を行い、通常は「いびき」という形で症状が出る「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」と呼吸努力を伴わない「中枢性睡眠時無呼吸(CSA)」があります。中枢性は、心不全や脳卒中疾患患者で見られることが多くチェーンストーン呼吸(1回の換気量の増減が大きく、10-20秒間の無呼吸が生じる)を伴うことが多いといわれている。最もよく見られる病態はOSAで、肥満、加齢、男性が発症関連要因と考えられる。OSAでは気道、主に咽頭が完全に虚脱した場合に無呼吸となり、不完全に虚脱した場合には低呼吸となる。睡眠中の10秒以上の気流停止を睡眠時無呼吸といい、昼間の眠気や倦怠感、不眠の症状を訴えることが多い。時に事故などによる生死にかかわることがあるため、現代病として注目されている。「睡眠時無呼吸外来」の専門家があるくらいで、検査、症状によって治療法もいくつかある。OSAによく使用されるCPAPは睡眠中の軌道を確保するために陽圧を送る装置であり、歯科領域においても上下顎の歯列間にマウスピースのような口腔内装置を装着して、睡眠中の下顎を前方に保持し、気道を確保する治療法もある。仕事中や運転中によく眠気が生じる、いびきが大きいなどの方は特に要注意です。一度ご相談してください。
2021年04月02日 21:41